お客様係・保育士/日比野 朱美 お客様係/保育士

ペットと快適に暮らす無垢材の家〜漆喰が叶える理想の空気環境と、知っておきたいメリット・デメリット〜

公開日:2025/06/26(木) 更新日:2025/06/28(土) 家づくり日比野のブログ

こんにちは。保育士の日比野です。

漆喰と無垢の家に住み始めて丸3年が経過し、4年目に突入した5月の初めに犬を飼い始めました。犬種はパグです。

まだ、4カ月のパピーなので、動きもいたずらも激しさ真っ只中…

わが家は、もともとペットを飼う予定がなかったので、お迎えするまでは、どうしたら愛犬が事故にあわず、家を傷つけることなく過ごせるのか?を、間取りを見ては、悩んでいました。
今は対処療法的に、いたずらを阻止しながらも、あきらめるしかないことに気づきましたけどね…笑

 

将来ペットを飼うつもりがあるなら、ある程度は、「ペットのことも想定した家づくりをしてほしい」と声を大にして言いたいです!

 

間取りは仕方ないにしても、自然素材の家を選んだことはとてもよかったと思っています。

愛するペットと、いつまでも健康で、心穏やかに暮らしたい!


その理想を叶える選択肢として注目を集めているのが、自然素材をふんだんに使った「無垢材の家」です。

特に「漆喰」と組み合わせることで、ペットにも人にも優しい空気環境を実現できます。

 

 

でも、自然素材の家と聞くと、「本当にペットにとって安全なの?」「手入れが大変なのでは?」といった疑問や不安も尽きないですよね。

そこで今回は、「無垢材の家」と「ペットとの暮らし」をテーマに、なぜ漆喰と無垢材の組み合わせがペットと人に選ばれるのか、その知られざるメリットと、後悔しないために知っておきたいデメリット、そしてその対策までを徹底解説します。

 

「ただいま」と深呼吸したくなる家

無垢材がペットと人に選ばれる理由

現代の住宅の多くは、新建材と呼ばれる工業製品で作られています。
便利で安価な反面、化学物質によるシックハウス症候群や、独特の冷たさが気になる方も少なくありません。
そこで注目されるのが、本物の木である無垢材です。

 

無垢材がもたらす、ペットへの優しい配慮
  • 足腰への負担を軽減する適度な弾力性 

愛犬や愛猫の関節炎は、飼い主にとって大きな悩みの種です。
一般的なフローリングは滑りやすく、着地時の衝撃も大きいため、足腰に負担をかけやすいと言われています。
一方、無垢材は適度な弾力性があり、フローリングに比べて滑りにくいという特性を持っています。
特に小型犬や高齢犬にとって、滑りにくさは関節への優しさに直結し、将来的な医療費の軽減にも繋がります。

 

  • 足裏に優しい温もりと安全性 

ペットの肉球はデリケートです。冬場の冷たい床は体温を奪い、夏場の熱い床は肉球を傷つける恐れがあります。
無垢材は熱伝導率が低いため、夏はひんやり、冬はほんのり温かいという特徴があります。
また、天然素材であるため、化学物質によるアレルギーや中毒のリスクも抑えられます。

 

  • 調湿効果で快適な室内環境 

無垢材は生きた素材であり、周囲の湿度に合わせて水分を吸収・放出する「調湿作用」を持っています。
これにより、夏はジメジメせず、冬は乾燥しすぎない、ペットにとっても人にとっても理想的な湿度を保ちやすくなります。

湿度が高いと繁殖しやすいダニやカビの発生を抑制し、ペットのアレルギー対策にも効果的です。

とくにわが家のパグは、暑さにも寒さにも弱く、皮膚も弱いといわれているのですが、今のところ快適に過ごしています。

 

 人の暮らしに寄り添う、無垢材の魅力
  • 五感で感じる心地よさ 

木の温もり、柔らかな手触り、森の中にいるような心地よい香り。
無垢材は五感に働きかけ、ストレス軽減やリラックス効果をもたらします。
日々の暮らしの喧騒を忘れさせてくれる、癒しの空間を自宅で実現できます。

 

  • 健康的な住環境の実現 

無垢材は化学物質をほとんど含まないため、シックハウス症候群やアレルギー体質の方にも安心です。
木の香りの成分(フィトンチッド)には、抗菌・防虫効果や消臭効果、自律神経を安定させる効果があるとも言われています。

 

  • 経年変化を楽しむ「育てる家」 

無垢材は時が経つにつれて色合いが深まり、艶が増していきます。
傷や汚れも、家族の歴史を刻んだ証となり、味わい深い表情を見せてくれます。
何十年も住み続けることで、愛着が深まる「育てる家」としての魅力があります。

 

 

臭い、アレルギーと無縁!漆喰が織りなす「ペットにも優しい空気環境」

無垢材の持つ特性に加え、さらに快適な空気環境を実現するのが「漆喰」です。
古くから日本の住宅に使われてきた漆喰は、ただ美しいだけでなく、現代の住まいの悩みを解決する優れた機能を持っています。

 漆喰の驚くべき機能性

驚異の消臭効果 

漆喰の主成分である消石灰は、多孔質でアンモニアなどの悪臭物質を吸着・分解する特性を持っています。
ペットの臭いは飼い主様にとって切実な問題ですが、漆喰の壁は、その悩みを大幅に軽減してくれます。
来客時にも「ペットの臭いが気になる」という心配が少なくなります。

天然の空気清浄機:調湿・抗菌・抗ウイルス 
漆喰も無垢材と同様に調湿作用に優れ、室内の湿度を最適に保ちます。
これにより、カビやダニの発生を抑制し、ペットのアレルギーや皮膚疾患のリスクを低減します。
さらに、強アルカリ性の性質を持つため、細菌やウイルスの増殖を抑える抗菌・抗ウイルス効果も期待できます。
より清潔で安心な室内環境を維持できます。

VOC(揮発性有機化合物)の吸着・分解 

新建材から発生するVOCは、人だけでなくペットの健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
漆喰はこれらのVOCを吸着し、無害な物質に分解する作用があるとされています。呼吸器系の弱いペットにとって、クリーンな空気は生命線です。

防火性にも優れる安心素材 

漆喰は不燃性の素材であるため、万が一の火災時にも燃え広がりにくく、有害なガスを発生させることもありません。
家族とペットの安全を守る上で、非常に重要なポイントです。

無垢材と漆喰の相乗効果:本物の自然素材で創る理想の住まい

無垢材と漆喰は、それぞれが持つ優れた特性を最大限に引き出し合う、理想的な組み合わせです。
無垢材の調湿効果と漆喰の調湿・消臭・抗菌効果が合わさることで、一年を通して快適な湿度と、クリーンな空気を保ちやすくなります。
これにより、ペットのアレルギー症状の緩和、呼吸器系の負担軽減、そして飼い主もアトピーや花粉症といったアレルギー症状が軽減される効果も期待できます。
化学物質に頼らない本物の自然素材だからこそ、家族みんなが心身ともに健康で、安心して暮らせる「理想の空気環境」が実現するのです。

 

知っておきたい!無垢材の家・ペットとの暮らしのデメリット

理想的な住まいである無垢材と漆喰の家ですが、メリットばかりではありません。
デメリットをしっかりと理解し、適切な対策をすることで、後悔のない家づくりが可能です。

無垢材のデメリットと対策

傷つきやすい、へこみやすい 
ペットの爪痕や、おもちゃを落とした際のへこみなどが目立ちやすいという点は、無垢材の代表的なデメリットです。

▶対策
 ・傷に強いとされる広葉樹(オーク、ウォールナットなど)を選ぶ
・硬質なウレタン塗装や撥水性の塗料を施す
・ペットがよく過ごす場所にはラグやマットを敷く
・小まめに爪切りを行う
という対策が考えられます。また、多少の傷は「味」として捉え、経年変化を楽しむという考え方もできます。

 

反り、割れ、隙間が生じる可能性 
無垢材は生きた素材であるため、周囲の湿度や温度の変化によって膨張・収縮を繰り返し、反りや割れ、あるいは板と板の間に隙間が生じることがあります。

▶対策
・適切な含水率で乾燥された高品質な木材を選ぶこと
・実績のある施工会社に依頼することが重要です。
・過度な乾燥や加湿を避けるために、加湿器や除湿器を適切に利用し、室内の湿度を管理することも大切です。

 

水濡れに弱い、シミになりやすい 
特に表面加工をしていない無垢材は、水濡れに弱く、ペットの粗相や水飲みボウルからの水こぼしが原因でシミになったり、場合によっては腐食したりする可能性があります。

▶対策
・速やかに拭き取ることが鉄則です
・撥水性の自然塗料を定期的に塗布することで、ある程度の水濡れには対応できます
・ペットがよく水を飲む場所には、防水性のあるマットを敷くなどの工夫が必要です。

価格が高い傾向にある 
新建材に比べて、無垢材は材料費も施工費も高くなる傾向があります。

▶対策
初期費用は高くなりますが、耐久性が高く、メンテナンスが適切であれば長く住み続けられるため、長期的な視点で見るとコストパフォーマンスに優れていると言えます。また、健康的な住環境が得られることで、将来的な医療費の削減にも繋がる可能性を考慮すると、決して高い買い物ではないかもしれません。

 

漆喰のデメリットと対策

汚れやすい、手垢がつきやすい
 漆喰は白く、多孔質であるため、手垢や油汚れ、ペットの体毛などが付着しやすいという側面があります。

 ▶対策
・日常的に手で触れる場所には腰壁を設ける
・家具を配置するなどの工夫が有効です
軽い汚れであれば消しゴムで落とせることもあります。
ペットの爪痕や引っ掻き傷などは、漆喰であれば部分補修が可能です。弊社にご相談いただくか、DIYで塗り直すこともできます。

 

ひび割れのリスク 
漆喰も無垢材と同様、下地の動きや乾燥収縮、建物の揺れなどによって、表面にひび割れが生じることがあります。

 ▶対策
・下地処理をしっかり行うことが非常に重要です。
・設計段階で構造的な配慮をすることも大切です。
もしひび割れても、漆喰のひび割れは味わいの一つとして捉えることもできますし、簡単な補修(DIY)で目立たなくすることも可能です。

 

施工費用が一般的なクロスより高め 
漆喰の施工は、職人の手作業による部分が大きいため、一般的なビニールクロスに比べて費用が高くなります。

  ▶対策
 前述の通り、漆喰が持つ消臭、調湿、抗菌といった機能性を考慮すれば、その価値は十分にあります。
 長期的な快適性や健康への投資と捉えることができます。またグッドホームなら、漆喰の実績がありますので、クロスとほとんど変わらない価格で施工が  可能です。

 

いかがでしたでしょうか?
ペットと暮らすご家族にとって、室内の空気環境はとても大切です。

グッドホームでは、いままでにたくさんのペットと暮らす家の施工事例があります。
ぜひそちらも参考にしていただき、ペットとの快適な暮らしづくりをお手伝いさせていただけたら嬉しいです!

 

画像

アメリカンカジュアルな平屋

画像

猫と暮らす工夫が詰まった家

画像

猫との暮らしを愉しむ平屋

画像

ホテルライク×猫と暮らす平屋